2010年6月5日土曜日

普天堡電子楽団結成25周年


▲普天堡電子楽団第1集(1991年)

もう過ぎてしまいましたが、6月4日は普天堡電子楽団結成25周年でありました(普天堡結成の時期はだいたいは知ってましたが、1985年6月4日という正確な日付は恥ずかしながら先日、朝鮮音楽スレを見て初めて知りました。規制により書き込めないんですが名無しさんに感謝します)。

金日成主席率いるパルチザンが両江道普天堡で日本の官憲を撃破した「普天堡戦闘」は1937年6月4日。抗日革命闘争の金字塔となったこの歴史的な偉業からちょうど48年が経過した1985年6月4日、金正日総書記の指示により、この普天堡の名を冠した「普天堡電子楽団」が結成されたのです。

ところで、『裏切られた楽土』(張明秀著、講談社)という本に、こんな興味深い記述がありました。「金丸、田辺訪朝」というのは1990年のことです。
『週刊文春』が金丸、田辺訪朝の直後、「君、国売り給うことなかれ/金丸土下座外交の陰で暗躍した『北の密使』」と題したスクープを載せたが、それは日本からの訪問を前に、NHKの招待で日本を訪れた朝鮮万寿台テレビ編集局長の申景周なる人物が金正日の密使を果たしていた経緯が報じられている。...(中略)...この密使は金日成、金正日への貢ぎ物まで、こと細かに指定している。...(中略)...金正日に対しては「シンセサイザー、エレクトーン、電気ギター、ドラムなどの音楽用品を、金正日書記がもっている楽団にプレゼント」するよう要請したという。念が入ったことに、「もし予算がない場合は、ドラム主体のジャズ、ロックのCDか、喜多郎の新作『古事記』のCDと家庭用のオーディオ」と指定し、...(中略)...要求したと伝えられる。

そもそも、普天堡電子楽団は《社会主義リアリズム音楽》と《金正日の物好き》との融合の産物です。普天堡電子楽団はチュチェ芸術・朝鮮音楽という土壌に生まれながら、将軍様の庇護という温室のなかで、西側の技法や設備も積極的に取り入れながら伸び伸びと成長し、それまでの朝鮮音楽とは一線を画す洗練された音楽のスタイルを築いていったわけですね。

というわけで、普天堡電子楽団結成25周年を慶祝致しまして、例の如く何曲かupします。普段に増して力を入れて厳選しました。
  • 鴨緑江の歌 - mediafire
    普天堡電子楽団、歌:李京淑。朝鮮のうた第91集 朝鮮の星より。金日成主席は13歳のとき、祖国光復の誓いを胸に、この歌を口ずさみながら鴨緑江を渡りました。間奏の「思郷歌」が涙を誘います

  • 曜日解釈の歌 - mediafire
    普天堡電子楽団第78集より。リ・ジョンオ作曲で、歌は金光淑、全惠英、李粉姫、李京淑、趙錦花という超豪華オールスターキャスト!

  • 娘たちが立っている、我がトビリシ、恋はみずいろ(メドレー) - mediafire
    普天堡電子楽団、歌:金光淑。普天堡電子楽団第23集 外国歌集1より。「娘たちが立っている」「我がトビリシ」はソ連の歌、「恋はみずいろ」はフランスの歌。

  • 戦時歌謡連曲(低音質試聴版) - mediafire
    普天堡電子楽団第57集より。戦時歌謡(朝鮮戦争中の歌)のメドレーですで、全長17分半におよびます。6月4日の普天堡結成25周年、そして来たる6月25日の朝鮮戦争開戦60周年を記念するにふさわしい大作です。曲目は冒頭から順に次の通り:「祖国保衛の歌」「自動車運転士の歌」「戦士と娘」「母の歌」「進軍また進軍」「決戦の途に」「塹壕の中の我が歌」「誰も知らない」「狙撃手の歌」「海岸砲兵の歌」「我らは勝利した」
「戦時歌謡連曲」は苦渋の決断により48kbpsまでダウンサンプルした試聴版とさせていただきました。私は普天堡電子楽団の作品をはじめとするすぐれた朝鮮音楽を広く紹介しその魅力を知ってもらうことには一種の使命感をもっていますが、その目的のためにmp3うpやりすぎてCDが売れなくなり、日本で朝鮮音楽の音源が入手しづらくようなことがあったら本末転倒——という、まあそういうジレンマのなかでこういうことをやってるわけなんです。それで、「戦時歌謡連曲」をまともな音質でうpしてしまったらさすがに第57集が売れなくなるだろうな… と思ったので、悩んだ末、こういう形でご提供する道を選びました。気に入ったらぜひ第57集を買ってあげてくださいね。

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