労農赤衛隊行進曲
로농적위대행진곡 | ||
1961年創作, 안영作詞, 김성영作曲 | ||
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労農赤衛隊(労農赤衛軍)の起源は、ソ連軍占領期の朝鮮半島北半分で組織された「農村自衛隊」に遡る。ソ連軍は北朝鮮において急速に社会主義化を推し進めたが、そのなかでも柱となる政策が、1946年3月の土地改革(地主から土地を取りあげて小作農に分け与えること)だった。このとき、地主勢力の抵抗を抑え込み土地改革を円滑に執り行うべく、農民を組織した民兵組織が結成された。それが農村自衛隊だったのである。
農村自衛隊はその後、朝鮮戦争を経て「自衛隊」に改称れた。さらに1959年、北朝鮮から中国人民解放軍が撤退すると、金日成は民兵の強化を決意。自衛隊は「労農赤衛隊」に改編された(この50年代あたりの経緯は調べてもよくわからなかったので、とりあえず、こういうあいまいな書き方にしておく)。
「労農赤衛隊行進曲」が創作されたのは、労農赤衛隊結成から2年が経った1961年。1961年といえば農業集団化もまだ道半ばで、多くの農村は土地改革後の雰囲気をそのままに留めていたことであろう(もっとも、朝鮮戦争で破壊されてしまったところもあるだろうが)。「労農赤衛隊行進曲」の泥臭さ漂うメロディには、土地改革を武力で遂行した農村自衛隊の泥臭い革命伝統が息づいているような気がする。
なお、「労農赤衛隊行進曲」という同名の曲が1996年にも作られている。
■動画
↑この動画の最初に出てくる金日成広場の人文字は「全民武装化」、最後に出てくるのが「全国要塞化」。労農赤衛隊結成と同じ流れで1962年に採択された「四大軍事路線」(「全人民武装化」「全国土要塞化」「全軍幹部化」「全軍近代化」)のうち2つです。
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2013/04/06 和訳を修正
2015/02/22 全面改訂
2015/02/28 作曲者名を訂正。ありがとうございます(^o^)