2012年8月9日木曜日

在日本大韓民国居留民団団歌【在日・南】

在日本大韓民国居留民団団歌」(禹鍾甲作曲、金素雲作詞)
在日本大韓民国居留民団団歌  歌詞日本語訳

晴れた空 花咲く丘
なつかしきわが祖国
胸に抱いて逞しく生きる
われらは大韓の民族
異国の風雪が身を切ろうとも
われらの前途を阻む者はなし
見よ 吹雪を衝いて
咲きそめる梅の花

四千有余年 朗らかに連なる
ひとつの血と ひとつの心
鉄のごとく団結して力強く生きる
われらは倍達の民族
正々堂々 試練に打ち克ち
居留民団 その名よ輝け
見よ 自由の新たなる空に
ひるがえる太極旗
맑은 하늘 꽃피는 동산
그리운 내 祖国
가슴에 지니고 힘차게 사는
우리는 대한의 겨레
異域의 풍상 온 거칠고 매워도
우리 앞길 막을 자 없나니
보아라 눈보라 무릅쓰고
피어나는 매화꽃

四千余年 즐기로 連한
한피와 한마음
무쇠로 뭉쳐서 굳세게 사는
우리는 倍達의 겨레
正々堂々 試練에 이겨서
居留民団 그 이름 빛내리
보아라 自由의 새하늘에
휘날리는 太極旗
(歌詞は出典の表記に従い、日本の新字体による漢字混用で掲載しました)


■楽譜
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■歌詞について

咲き初める梅の花 - 梅の花は民団のロゴ団旗にも描かれており、民団を象徴しているものと思われます。

われらは倍達の民族 - 倍達というのは朝鮮の雅称です。「無窮花」と並んで、南では聞くけど共和国の音楽では聞かない表現ですね。


■解説
在日本大韓民国居留民団とは在日コリアンのうち大韓民国(韓国)を支持する人たちの組織で、現在では名称から「居留」が取れて在日本大韓民国民団(略称・民団)と呼ばれています。今回紹介した「在日本大韓民国居留民団団歌」はこの民団の歌というわけです。

歌詞と楽譜は、在日韓国民団中央本部文教局が編纂した『在日韓国国民教科書』(在日本大韓民国居留民団中央本部、1978年)に掲載されているもの。これは韓国学校における民族教育の授業で使用されていた教科書で、このたび関係者の方より貸していただきました(この場を借り、改めて感謝申し上げます)。この教科書は1978年に編纂されたものですが、「在日本大韓民国居留民団団歌」が現在でも使用されているかどうかは不明です。少なくとものネット上では関連する情報を見つけることができませんでした。

歌詞は民団の団結を格調高く歌い上げています。朝鮮総連の「われらの誇り、限りなし」(動画)と比べてみるとおもしろいかもしれません。
 
(^q^)