2013年1月15日火曜日

新時代の青春 (새날의 청춘)

芸術映画「新婚夫婦」の映画音楽「新時代の青春」(1955年創作、チュ・ドンイン作詞、キム・ビョンジュン作曲)です。
新時代の青春
새날의 청춘

わたしたちはいつも
楽しく歌を歌いながら
肩を並べて朝ごとに
楽しく職場へ向かってゆく
青春の誇りあふれるこの栄光
都会にも田舎にも築いてゆけば
あなたといっしょに笑顔をして
愛の波は押し寄せる
ああ ああ 心は通う
あなたとわたしは革新者
胸に勲章が輝く

わたしたちはいつも
楽しく歌を歌いながら
肩を並べて夕べごとに
楽しく職場から帰ってくる
青春の誇りあふれるこの栄光
都会にも田舎にも築いてゆけば
あなたといっしょに笑顔をして
愛の波は押し寄せる
ああ ああ 心は通う
あなたとわたしは革新者
胸に勲章が輝く
우리는 언제나
즐겁게 노래부르며
나란히 아침마다
즐겁게 일터에 나가네
청춘의 자랑찬 이 영광
도시와 마을도 세워나가니
그대와 함께 웃은지으며
사랑의 파도가 밀려오네
아-... 아-... 정들었내
당신과 나는 혁신자
가슴에 훈장 빛난다

우리는 언제나
즐겁게 노래부르며
나란히 저녁마다
일터에서 돌아 온다네
청춘의 자랑찬 이 영광
도시와 마을도 세워나가니
그대와 함께 웃은지으며
사랑의 파도가 밀려오네
아-... 아-... 정들었내
당신과 나는 혁신자
가슴에 훈장 빛난다


■解説

古い歌ですが、普天堡電子楽団によって再形象されたことで再び脚光を浴びることになりました。普天堡電子楽団第2集などに収録されています。

ちなみに『朝鮮歌謡大全集』では作曲者は「集団」となっています。しかし普天堡の歌詞カードには「キム・ビョンジュン」と書いてあるので、まあキム・ビョンジュン作曲なのでしょう。

冒頭でも紹介したとおり、この歌は尹龍奎[ユン・リョンギュ]監督、朱東仁[チュ・ドンイン]脚本の映画「新婚夫婦 (신혼부부)』の曲です。門間貴志著『朝鮮民主主義人民共和国映画史』(現代書館、2012年)から同映画のあらすじを引用しておきます。

機関車整備工場の旋盤工だった恩実[ウンシル](金賢淑[キム・ヒョンスク])は、同僚の機関士英哲[ヨンチョル](兪源準[ユ・ウォンジュン])と結婚して専業主婦となる。しかし建設作業に従事する友人の愛順[エスン](キム・チュンジョム)の姿や、と朝鮮戦争で夫を失いながらも子供を託児所に預けて工場勤務を続けているかつての同僚の英姫[ヨンフィ](文藝峰[ムン・イェボン])が表彰される姿を見るうち、復職を希望するようになる。しかし夫の英哲とは意見が強く対立する。妻が気がかりな英哲は、仕事で大きなミスを犯してしまう。細胞委員長(崔雲峰[チェ・ウンボン])や職工長(梁進[リャン・ジン]の指導を受け、二人の問題は円満に解決し、彼女は復職を果たすのである。映画は冒頭から平壌の町の復興が人民の手によって成し遂げられていることが描かれ、さまざまな立場(性別、年齢、結婚など)を越えてそれに参加することが奨励されている。ここでは専業主婦業というものが否定的に描かれているようにも見える。しかし映画は兪源準のコミカルな演技や金賢淑のフレッシュな魅力で、夫婦間の感情の機微を温かみのある雰囲気で描き出すことに成功している。

戦後復興期の進歩的で希望に満ちあふれた気風を反映したストーリーといったところでしょうか。ちなみに、『朝鮮歌謡大全集』に映画「新婚夫婦」の歌として載っているのは「新時代の青春」だけです。おそらく「新時代の青春」が同映画の主題歌なのでしょう(わたしはこの映画を見たことはありませんし、『朝鮮民主主義人民共和国映画史』にも主題歌についての言及はないので断定はできませんが…)。


■動画



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2013/01/16 1番と2番の歌詞がを同じかと思って2番を省略したら、「朝ごとに〜」の部分だけ「夕べことに〜」だったので、2番を追加しました。
2017/04/14 歌詞を修正。ご指摘ありがとうございました。
 
(^q^)