2012年1月31日火曜日

狙撃手の歌

戦時歌謡「狙撃手の歌」(1952年創作、モ・ヨンイル作曲)です。
狙撃手の歌 日本語訳

東が白む 明け方に 
寒風を 寒風を かき分けて
そろりそろり 敵溝へ這い進み
偽装して 隠れたら
来た来た 出てきた アメ公のドタマ
そっと目をつむって 引き金を引けば
やつを見ろよ やつを見ろ
ドルに目がくらんで
息絶えるヤンキーめ
アハハハハハ アハハハハハ
われらは名射手 名だたる部隊の狙撃手
アメ公狩りへ 意気揚々 行くよ
アメ公狩りへ 意気揚々 行くよ

固く握った 銃身に
復讐を 復讐を 誓って
そろりそろり 敵陣へ這い進み
待ち伏せして 隠れたら
歩いてきた 歩いてきた 偉ぶった将校め
満たされた胸で 引き金を引けば
歩いたまま気をつけをして
ひっくり返るヤンキーめ
アハハハハハ アハハハハハ
われらは名射手 名だたる部隊の狙撃手
アメ公狩りへ 意気揚々 行くよ
アメ公狩りへ 意気揚々 行くよ

■解説

冒頭でも述べましたが、この曲は戦時歌謡、すなわち朝鮮戦争中に作られた曲です。名曲揃いの戦時歌謡のなかでも、この曲には独特の存在感があります。作曲者のモ・ヨンイルは「統一列車は走る」なども手がけています。

なお、訳にあたっては「大日本愛国学生素人無線革命同盟」様に掲載されている訳を参照させていただきました(平壌放送の訳でしょうか?)。参照させていただいたというか、ほとんどそのままですw。なかなかセンスのいい訳だと思いますね。미국놈を「アメ公」と訳すのはぜひとも見倣っていきたいです。


■動画


これの12:44以降


■音源

こちらで聞けます。

2012年1月30日月曜日

兵士たちは答えた (병사들은 대답했네)

ファン・ジニョン作曲「兵士たちは答えた」(1995年創作)です。有名な歌ですね。
兵士たちは答えた
병사들은 대답했네
1995年創作, 류동호作詞, 황진영作曲
怒濤のごとき鉄の隊伍 近衛師団の行軍路に
 敬愛するあの方が 兵士たちを訪ねて来られた
「君たちは戦いに自信はあるのか」と
 将軍様が優しく尋ねられたとき
 兵士たちは「必ず勝利します」と答えた

「私の兵士を見ていると力が湧いてくる」とおっしゃる
 将軍様を仰ぎ見て 兵士たちは申し上げた
「将軍様の健康はわれらの勝利
 将軍様の安寧はわれらの運命」
 兵士たちはみな 懇切に申し上げた

 軍団砲の砲声とて これほど大きいだろうか
 勝利だけを轟かす 兵士たちの力強い誓い
「祖国は君たちを信じているぞ」とおっしゃったとき
 兵士たちはその栄光を受けとめて
「将軍様はわれらの祖国です」と答えた
노도치는 철의 대오 근위사단 행군길에
경애하는 그이 병사들을 찾으셨네
동무들 싸움에 자신있는 가고
장군님 다정히 물어보실 때
병사들은 모두 승리한다 대답했네

나의 병사 볼때면 힘이 난다 하시는
장군님 우러러 병사들은 말씀드렸네
장군님 건강은 우리의 승리
장군님 안녕은 우리의 운명
병사들은 모두 간절히 말씀드렸네

군단포의 뢰성인들 이보다 더 높으랴
승리만을 떨칠 병사들의 힘찬 맹세
조국은 동무들 믿는다 하실 때
병사들 그 영광 받아 안고서
장군님은 우리 조국이라 대답했네
■動画






■音源

2012年1月29日日曜日

『世界軍歌全集』でご紹介いただきました


▲もっとカッコイイ写真を撮りたかったんですが、照明設備がないのでこんな意味の分からない写真になってしまいました。ごめんなさい!

さて、『世界軍歌全集』の発売についてはすでにお伝えしました

予想通り昨年12月8日の発売後は飛ぶように売れ、第1刷はあっという間に無くなったようですね。最近は増刷分が出回って、ようやく安定して買えるようになってきました。あ、ちなみに私はと言うと、発売の1週間前に模索舎に10冊だけ先行入荷されたうちの1冊を買うことができました。どうやら著者よりも先に入手してしまったようです(自慢)

内容の凄さについては改めて言及するまでもないでしょう。世界43カ国にわたる60政権、300曲の軍歌・愛国歌等を訳し、各曲に詳細な解説が付されています。桁違いの情報量です。まさに軍歌界の不磨の大典。朝鮮式に言えば不朽の古典的労作。

ただ情報量もさることながら、個人的に感慨深いのは、本書が文化界における軍歌趣味の橋頭堡になってくれたこと。

これまで軍歌を楽しむという趣味が世間から認知されてこなかったのはもちろんのこと、軍歌愛好者たち自身にとっても「説明しづらい」「よくわからない」趣味であったように思います。というか、アングラに限りなく近い立ち位置だったんじゃないでしょうか。

その軍歌趣味というものが著者の辻田さんによって明快かつ前向きに定義され、しかも本となって世に送り出されたのです。そして発売後、様々なマスメディアが書評などの形で本書を取りあげ(昨日は毎日新聞に載ってました)、そのなかで本書の軍歌に対するスタンスを説明しました。

だから軍歌愛好者の多くはこの本の発売によって、肩身が少し広くなったというか、やっと居場所を得たというか、そんな風に感じていると思います。ちょうど偉大な首領 金日成 同志が祖国を解放し、朝鮮の人々が自分たちの国を持つことができるようになったようにw

それで、最後になりましたが、実は本書にて「朝鮮労働党万歳!」をご紹介いただいております。紙媒体に載るのは初めてなので、最初に発見したときは涙が出ました。どこでどのように載っているかは本書を買って見てくださいねw

2012年1月23日月曜日

お正月 (설날)

きょうは旧正月。朝鮮では「설날 (ソルラル)」と呼ばれ、日本と違っていまでも新暦の1月1日ではなくソルラルを祝います。そこで、東京でも雪が降ってそれっぽい雰囲気だし、パク・クァンチョル作詞作曲「お正月 (ソルラル)」を訳してみました。
お正月
설날

歩んできた 白い雪道の上
刻まれた 足跡ごとに
喜びと悲しみの追憶を
伝えて未来へ向かって行こう
希望のお正月 夜は明けて
祝福の朝に われらは誓う
先軍の祖国 将軍様の祖国
永遠に守り継ごう

行く手にある あの丘の上には
希望の朝焼けが燃える
苦難の千里を越えて
楽園の未来へ向かって行こう
希望のお正月 夜は明けて
祝福の朝に われらは誓う
先軍の祖国 将軍様の祖国
永遠に守り継ごう

希望のお正月 夜は明けて
祝福の朝に われらは誓う
先軍の祖国 将軍様の祖国
永遠に守り継ごう
걸어온 흰눈길우에
새겨진 발자취마다에
기쁨과 슬픔에 추억을
남기고 미래를 향해가리
희망의 설날 동은 트고
축복의 아침 우리 맹세해
선군의 조국 장군님 조국
영원히 받들리라

가야할 저 언덕우에
희망의 노을이 불타네
고난의 천리를 헤치고
락원의 미래를 향해가리
희망의 설날 동은 트고
축복의 아침 우리 맹세해
선군의 조국 장군님 조국
영원히 받들리라

희망의 설날 동은 트고
축복의 아침 우리 맹세해
선군의 조국 장군님 조국
영원히 받들리라




この歌の創作年度はおそらく2010年の銀河水管弦楽団新年慶祝公演で初めて披露されたものです。とても銀河水らしいというか、(西側的な意味で)垢抜けた歌です。





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2012/01/24 動画を差し替え、楽譜追加など
2013/02/09 朝鮮語歌詞を追加

2012年1月17日火曜日

将軍様は太陽として永生なさる

1月16日の朝鮮中央テレビで「将軍様は太陽として永生なさる」という歌が放送されました。
将軍様は太陽として永生なさる 日本語訳

この山河を照らす陽光のごとく
世界にその微笑みは燦然たり
人民のため捧げられた父なる愛
限りなく光を振りまく
将軍様はわれらとともにいらっしゃり
太陽として永生なさる

正義と真理の前途を照らし
先軍のその足跡は不滅なり
祖国のため積み上げられた偉大な業績
子々孫々 とわに輝かん
将軍様はわれらとともにいらっしゃり
太陽として永生なさる

出たタイミングからして、これは明らかに首領様のときの「首領様は永遠にわれらとともにいらっしゃる」に相当する歌ですね。あれもやっつけ仕事だけあってブラームスの大学祝典序曲に酷似していましたけど、今回はどうなんですかね。



この動画では間奏の後に2番の歌詞を再度歌っています。

あの方の一生

リ・ジョンオ作曲「あの方の一生」(1993年創作)です。
あの方の一生 日本語訳

朝を迎えて 広がる思索
いつでも人民のため 湧き起これ
夜通しずっと 続けていた思索
いつでも祖国のために 深くなれ
人民のため 祖国のため
歩んできたその道に
父なる将軍様 金正日将軍様の
一生がある

朝露を踏みしめる あの方の歩み
われらの家や庭にも 続いてゆけ
雨も雪もかき分ける あの方の歩み
祖国の隅々までも 続いてゆけ
人民のため 祖国のため
歩んできたその道に
父なる将軍様 金正日将軍様の
一生がある

わが国という大家庭を 支えてくれ
大きな喜びだけを 抱かせてくれる
困難な世の中のことを 考えてくれて
幸福のゆりかごを 守ってくれる
人民のため 祖国のため
歩んできたその道に
父なる将軍様 金正日将軍様の
一生がある
いまでは「一生がある」ではなく「一生があった」になってしましました。



 
(^q^)